「材料はたしかに持っているはずなのに、なぜか機械や契約に反映されない」――このゲームを進めていると、何度もこの感覚に出くわします。原因の多くは、資源や製品が「今どの在庫として扱われているか」を勘違いしていることにありました。今回は、実際にプレイしながら整理した、在庫の種類とその違いをまとめておきます。
在庫は大きく分けて4種類ある
私がつまずきながら理解したのは、このゲームの在庫が、実は4つの別々の「台帳」として管理されているということです。
- ファクトリーストレージ内の原料:ソーティングステーションを通して反映された、加工前の原料
- パレットに乗った完成品:機械が生産したものの、まだどこにも登録されていない物理的な製品
- マークされた保管エリア内の在庫:完成品パレットが、決められた区画に完全に収まり、端末に認識された状態
- パレットパッカーに投入済みの契約用製品:特定の契約に対して、すでに割り当てられた状態の製品
一見どれも「持っている資源・製品」に見えるのですが、機械や端末、契約システムはそれぞれ別のルールでこれらを判定しています。ひとつの機械を買い足したり、別の場所に移動させたりしても、これらの在庫状態が自動的に切り替わるわけではありません。
ファクトリーストレージ:加工前の原料置き場
ソーティングステーションを通した原料は、ファクトリーストレージという内部在庫に反映されます。これは加工機械が直接参照する在庫で、機械側にストレージアウトプットを設置しておけば、ここから自動で原料を引き出すことができます。
重要なのは、ファクトリーストレージにある資源は、そのままでは出荷や販売には使えないという点です。あくまで「これから加工に使うための原料」という位置づけであり、完成品としての在庫とは完全に別物として扱われます。
パレットに乗った完成品:まだ「見えているだけ」の在庫
機械で生産された完成品は、物理的なパレットの上に積まれます。しかし、このパレットが機械のそばや倉庫の床に置かれているだけでは、端末の在庫システムはまだそれを認識していません。
私が実際に経験したのが、「完成品のパレットは目の前にあるのに、ストックセルの画面には何も表示されない」という状況です。これは、パレットが倉庫の一部にただ置かれているだけで、あとで説明する「マークされた保管エリア」の中に収まっていなかったことが原因でした。
マークされた保管エリア:ここに入れて初めて「在庫」になる
完成品パレットを販売や契約に使えるようにするには、倉庫内に区画されている「マークされた保管エリア」に、パレット全体を完全に収める必要があります。
ここでのポイントは以下の通りです。
- パレットの一部が区画の境界からはみ出していると、認識されないことがある
- パレットは満杯である必要はなく、部分的にしか埋まっていない状態でも販売できる
- 機械のすぐそばや、倉庫の壁際に置いただけでは、たとえ見た目上そこにあっても「在庫」としては数えられない
私は、生産した完成品がストックセルに表示されないときは、まずこの保管エリアの境界を疑うようにしています。パレットを少し動かして、完全に区画の内側に収まるよう置き直すだけで解決することがほとんどでした。
パレットパッカー:契約専用のさらに別の枠
もうひとつ別枠として存在するのが、契約(コントラクト)向けのパレットパッカーです。これは通常の「マークされた保管エリア」とは異なり、受注した契約に対して、指定された正確な製品を投入するための専用の仕組みです。
ここで注意したいのが、原料の系統(「粘土っぽいもの」「石灰石っぽいもの」)ではなく、加工段階まで含めた正確な製品名が判定されるという点です。
- 粘土 ≠ 粘土ブロック
- 粘土ブロック ≠ 粘土レンガ
- 石灰石ブロック ≠ セメント
- 石炭 ≠ 粉砕された石炭
- 銅 ≠ 銅インゴット
- 鉄インゴット ≠ 鉄プレート
たとえば「粘土をファクトリーストレージに持っている」ことは、「粘土レンガを持っている」ことの証明にはまったくなりません。契約が求めている製品名を正確に確認し、その加工段階まで進んだ製品を用意する必要があります。
トラブルが起きたら「どの在庫の話か」を切り分ける
材料や製品が反映されない、契約が完了しない、といったトラブルに遭遇したときは、私は次の順番で状況を切り分けるようにしています。
- ファクトリーストレージに原料が入っているか(ソーティングステーションを通したか)
- 完成品はパレットの上に正しく乗っているか
- そのパレットは、マークされた保管エリアに完全に収まっているか
- 契約用であれば、パレットパッカーに正確な製品名で投入されているか
「材料はあるはずなのに」と機械や工場全体を作り直す前に、今の状況がこの4段階のどこで止まっているのかを確認するだけで、たいていの原因は特定できます。
まとめ
- 在庫は「ファクトリーストレージ(原料)」「パレット上の完成品」「マークされた保管エリア内の在庫」「パレットパッカーの契約用製品」という4つの別々の台帳で管理されている
- ファクトリーストレージの原料は加工には使えるが、そのままでは販売・出荷はできない
- 完成品パレットは、マークされた保管エリアに完全に収めて初めて、販売や在庫確認の対象になる
- 契約は、原料の系統ではなく正確な加工段階(製品名)まで一致していないと満たされない
- トラブルが起きたら、4段階のどこで止まっているかを順番に確認する
「材料はあるのに動かない」という状況のほとんどは、実は在庫の種類を混同していることが原因でした。この4つの区別を意識しておくだけで、原因不明のトラブルに悩まされる時間をかなり減らせるはずです。
